これまで些細な喧嘩を繰り返し、その度に互いが「ここは悪かった」「こうしてほしい」という出来事に対しての和解しかしておらず、”どうしてそのような言動となったのか” ”過去のどのような出来事が原因か” という根本的な解決をしていないことから何度もカタチを変えて意見の相違や喧嘩が繰り返されてきましたという方が非常に多いです。根本的解決を試みず上澄み(きっかけ)の和解の先には、もうこの人とは居たくないと存在を否定し、共に歩む気力と希望が失われて行きます。
夫婦間修復プログラムでは夫婦が喧嘩する前の円満な状態に戻すだけではなく、これまで以上に円満な関係に変えることが可能です。きっかけの解決よりも原因の解決を図るのが目的です。
※過去、このプログラムを受けた方の中には性格が変わらないと言われてきた方も変わることが出来ています。
注意:個別ヒアリング・両者同席、プログラムと継続相談は先約可能です。
混み合う時期(5~6か月待ち)となりますので、都度、予約を取る場合は、初回ヒアリング申込みからプログラム開始まで1年かかります。先約しないと1年お待ち頂くこととなりますのでご注意下さい。
・第一段階
>精神疾患の有無の確認
過去の疾患や経過状況、現在の疾患の有無、投薬治療状況について確認
・第二段階
>夫婦生活の実態についてヒアリング及び問題点と今後についての解説
夫婦の出会いから現在に至るまで問題点など夫婦生活の実態をヒアリング(個別面談110分)
問題点と今後についての解説(両者同席面談110分)
※個別面談は夫婦どちらが先でも可能
※個別面談、両者同席は基本的に別日となります。(遠方からご来所される方や出張相談の場合は同日に行うこともあります。)
・第三段階
>過去分析:原因と心理の明確化
(プログラム個別1回110分×必要数)
コミュニケーション分析と口論分析(プログラム個別1回110分×6回)
※過去の口論等、喧嘩が起きた①根本的な原因と②感情的になる性格の原因が明らかになります。
※平均6回ですが、個々で進み具合に差があり変動することもあります。
※平均3週間~1か月弱程度でプログラムを完了しています。
・第四段階 ※当事者対面可能な場合に限る
>口論分析合議と夫婦問題についての意見交換(両者同席面談110分)
※過去の口論、喧嘩内容を①論理的に理解し、②自分と相手の性格の癖や修正点が互いに理解することができます。
・第五段階 ※第四段階終了から2週間後に実施
>プログラム終了後の生活状態の確認と意見交換(2回実施:目安)
>2週間から3週間、3週間から1か月と期間を延ばしていきます。
・第六段階 ※第五段階終了から1か月後に実施
>プログラム終了後の生活状態の確認と意見交換(2回実施:目安)
・第七段階 ※第六段階終了から2か月後に実施
>プログラム終了後の生活状態の確認と意見交換(2回実施:目安)(2回目で安定の場合は終了)
※修復プログラムを受けた方の感想はこちら>>
・裁判所(夫婦関係調停調停:円満)と何が違うの?
裁判所の円満調停は、喧嘩等の問題に対し、根本解決をするのではなく、互いの言い分に対して妥協案を提示したり、ルール等の決め事について話し合う場です。また、夫婦両者が同室で話すのではなく、調停委員が間に入り伝言形式で話をします。
例)家事を手伝ってくれない、感情的に指摘してくる
調停委員の提案:家事を手伝うようにしましょう、分担を決めて行えばいいのではないでしょうか。感情的にならずに落ち着いて話しましょう。
仙台家庭問題相談センターの夫婦相談は、上記のようなルール・常識だけではなく、手伝わない理由は何か、1.仕事で疲れて動けない 2.言われないと気付けない 3.過去にやり方が違うと指摘されたのでやらないようにしている 4.他のことで忙しい など、理由の明確化を行い、その理由は、相手方との関係性からそのようになったのか、または、性格・特性(ADHD・ASD等)からなのか、幼少期の家庭環境からなのかなどを分析・判断し、その原因と問題のきっかけの両面に対して改善を図ります。また、感情的になる性格等においては、性格分析を行い、自身の性格と向き合い(幼少期から青年期までの生い立ちや体験を深堀して自分の性格の形成を理解した上、修正に着手する)、穏やかな性格になるよう行動療法を行い、修正していきます。
家庭裁判所では、表向きな口約束での和解で終局させるのですが、喧嘩はきっかけにしか過ぎず、根本的な問題(原因)は、目の前のきっかけとなる出来事と性格にあると考えます。
※円満調停で円満になりましたという話を聞かないのは、このように、根本解決ではなく、表面上の和解で終えているからなのだと思います。実際、円満調停を行っても、1か月程度はぶつからないで冷静に対処できたけれど、その後、また、元通り(約束を破ったのはそっちだと口論)になったという方が夫婦相談で訪れます。
・夫婦カウンセリングとの違い
【夫婦相談】
・夫婦喧嘩のきっかけ(要素)を明確にする
・喧嘩となる内容の根本的な解決を図る
・抱えている問題や課題を明確にし共有する
・自分の性格を理解する
・相手の性格を理解する
・互いに性格の修正を図る
・互いに喧嘩となる出来事の対応を身につける
・過去の出来事を論理的に理解し共通の認識を持つ
・多段階的に改善し互いの変化を確認しながら修正していく
その他、別居の際の注意点や実情を説明、子どもの関わり方や児童心理を通しての注意点の説明、離婚する場合の取り決めや内容の基本的な注意点の説明
【夫婦カウンセリング】
・互いの性格を修正する(客観的になる)
・互いの言い分を聞き、言葉の伝え方を工夫する
・相手と喧嘩になりそうな時は離れる
・喧嘩で傷付いた気持ちを聞き落ち着かせる
・どちらが悪いか善悪で考え指導する
このように、夫婦相談と夫婦カウンセリングでは、行うことや考え方が全く異なります。
簡単に言うと、夫婦相談は根本的な解決(問題解決)、夫婦カウンセリングは相手と距離を取りながら互いに気持ちをカウンセラーに話してケアしてもらいながら伝え方を互いに学ぶ(心のケア)という点です。
ですので、夫婦相談の場合は、専門的な知識を持つ家庭相談士や家族相談士でなければ出来ません。夫婦相談は、最低5000件~8000件くらいの経験があり、心理士歴8年以上でなければ上手くいかないと思います。
【最大のポイント】
最も異なる点は、相談士・心理士・カウンセラーが、クライエントの心情に同調するか、出来事を客観的に捉えるかが大きな違いです。
家庭問題を扱う相談員の鉄則は、”理解はしても同調はしない”ということです。同調しない理由は、悲しみや苦しみに同調すると、その感情が強化され自分は被害者なんだ、相手が悪い、など憎悪を抱くようになり、結果的に解決が困難になるからです。また、客観的な視点を持たせることも困難であり感情的に出来事を捉え最悪の結末(調停・裁判)に至る可能性が極めて高くなります。
その他、夫婦問題で夫と妻、それぞれに同調すると、矛盾が生じます。
約1万5千件(約3万人)に一人の割合で、同調しない、気持ちを分かろうとしない(精神疾患や認知の歪みが末期の場合は、投射が起きます。相手は自分を睨んでいる、怒っている、馬鹿にしていると感じる、可哀そうだなと眉間にしわを寄せても、相手は私を睨んでいると感じてしまう)という感情(自分の気持ちや考えと同じでなければ相手は敵だと思考する)だけで判断してしまう方がおります、ニコニコしたりおどけて見せたり無条件でそれは可愛そう、あなたは被害者だと同調して分かってくれたと感じるかもしれません。すると、このカウンセラーはいい人だ。という表面上の慣れで満足するかもしれません。(精神科に行っても話を長く聞いてくれたからこの医師は信用できるという医療(治すこと)より同調が優先と考える)当所では、解決を第一の目的にしておりクライエントの評価を上げるためではなく、問題を解決することが職務と考えます。
【問題解決に絶対に必要なこと】
1.助けてほしいと思っている
2.性格や問題を解決、治したいと思っている
3.分からないことを教えて欲しいという素直さがある
この3つがないと救いたくても救えません。必ず、この3つを理解しましょう。
【夫婦相談・離婚相談の流れ】
1.夫と妻、個別ヒアリング110分
※出逢いから現在に至るまでの時系列、問題点をヒアリング
※夫妻どちらが先でも構いませんが、問題点を多く知る側が先の方が理想です。
2.両者同席110分
※何故、このような問題が起きているのか、根本的原因ときっかけ、今後の選択肢、選択の先のメリットとデメリットの解説、今後についてのお話しをします。
3.関係の修復か離婚か方向性の確定
関係修正・問題解決を希望の場合は修復プログラムへ移行、離婚する場合または片方が離婚意志で相違等の場合は基本プログラム(個別110分7回:平均)を行い最終的な話し合いを行います。
両者が離婚合意の場合は、離婚に際する取決め内容(養育費・財産分与・面会交流)の注意点の説明を行います。
通常相談料 | 50分 10,000円 以後延長 30分 6,000 |