【相手が弁護士をつけ電話に出なくなった】 秋田県 夫31歳 妻28歳 子8歳(女)4歳(女)
7年前から小さなことでも言い合いになってました、大きな問題があったわけではないですが、段々と妻とは会話もなくなりお互いが荒々しい言葉や態度になりました、週末は子どもを連れて出かけることもありましたが世にいう仮面夫婦でした。いつも小さなことで妻は「はぁ~」とイヤミったらしくため息をついたり、黙り込んだりしていました。
頭にきて「何がはぁ~だ、こっちがつかれる」と言い返すのも当たり前になっていました。子どもの前でも言い合いになったことも何度もありました、子どもも親の姿は見慣れていたと思うし段々と自分たちも手さえあげなければ子どもの前でも軽い口だけの喧嘩と考える様になってました。妻は私の母から言われるアドバイスもよく思ってなく「あなたの家系はなんでこんなに口うるさいの夫婦の事に口を出すな」と言っていました。母は悪気はないのですが妻が悪いようにばかり受け止めてました、母が来るときは家にはいないことや子どもを連れて3人で出かけることが多くなりました。いつものように口喧嘩していると妻はもう限界、出ていくと言い子どもを連れて夜中に出て行きました。実家に帰ると言っていたので一週間もすればには帰ってくるだろう、イライラしてたし止めたら妻の思うつぼだと思って止めませんでした。その後、5日ほどして連絡しても電話にも出ず、一週間してから妻の母親から娘はストレスで頭がおかしくなりそうだから当分の間、実家におく、子ども達もあなたでは世話が出来ないでしょうから転校させると言いました。
そんな勝手な事を言わないでください、転校までさせる気はない、体調が悪いなら自分だけ実家に帰って良くなったら戻ればいいじゃないですかと言いましたが、妻の母親は、とりあえずそういうことだから!と大きな声で言ってガチャ切りしました。妻にLINEでどういうことだいい加減にしろ家族を壊す気か!と色々なメールを送りました。
翌日、会社を休んで妻の実家のある秋田県まで行きました。カーテンが開いていて中から子どもの声が聞こえたのに妻の母親と姉が外を見て私に気付くとカーテンを閉めて玄関にも鍵をかけ居留守しだしました。
おい!いるの分かってるんだぞ!子どもを返せと叫びました。静かにしなさいよ。という妻の姉の声が聞こえ頭にきました。子どもの名前を何度も呼びましたが反応がありませんでした、裏口に行き、妻の姉の部屋の窓際に行ったら子どもの声がしました。窓を開けようとしたら、逃げろ!早く!と妻の姉の声がしました。ガラスを割るわけにもいかないので警察110に電話して妻の姉が子どもを監禁していて揉めていると言いました。15分くらいで警察がきました。
事情を説明すると警察官がチャイムを鳴らしました、鍵が開いて妻の姉が出てきて、この人が付きまとって騒いでいるんです、追い払ってください。といいました。
俺の子どもを監禁して何を言うんだと言うやり取りをすると警察官が私に離れる様にいい、しぶしぶ、その場を離れました。少しすると妻が出てきて別居するといいました、子どもを連れて帰るというと拒否しました。警察官がこれ以上、揉めるようであれば私に一度、警察署で事情を聴くと言うので、とりあえず帰ることにしました。翌日、警察署から電話があり、妻がDVで私を訴えると言い警察署に被害届を出しにきている、事情を聴きたいので来れないかと言われました。昨日、行ったのにまた秋田まで行くのか?距離を考えろよと思いましたが行かないと受理する可能性もあるというので仕方なくいきました。
お互いが物を投げたり軽く叩いたことはあるがDVという程の暴行などしたこともないのにDV扱いされ本当に頭にきました、ありもしないことも言っていて本当に裏切られたという気持ちでした。警察署での取り調べではDVというのは疑わしく事情を聴きたかっただけです、我々は入れないので弁護士をつけて代理で話をすすめた方がいいと言われました。
法律相談へも行きましたが相談料が高いし、親権も取れそうにない、結局、子どもに会うための面会交流の約束をするぐらいだと聞かされ、弁護士を入れるのは止めました、相談の中で弁護士を立てず争わずにやるなら仙台に家庭問題相談センターというところがあるので、今後の面会交流も考えると関東にある相談センターより東北地方の相談センターに相談した方がいいと言われ、仙台家庭問題相談センターへ予約を入れました。
予約して数日後、面談を行ってもらい、選択肢を教えてもらいました。最初は妻を許せませんでしたが、先生の話を聞いていて争う事自体、バカバカしいし争っても何の解決にもならないと思いました。
妻の弁護士から電話がきて拒否しても仕方がない、誰か入って話せばいい方向に決まるからと言われましたが、調停や裁判、そこの委員、仕組みなどを先生から聞くと、妥協点を提示されるだけで重要なことを冷静になって和解するのとは違う気がしましたし、このスタンスを変えるわけにはいかないと弁護士に言いました。弁護士は妻と相談してまた連絡するといい電話を切りました。
5日後にまた電話がきました。弁護士同伴で会って話すというので秋田まで行きました、ホテルの会議室?みたいな場所で話しをしました。妻は下を向いてほとんど弁護士が話すだけでした、先生に言われたように弁護士が権利等、法律論や子どもの為であると言っても呑まれずに話の核と筋を読みながら返答すればいい、と助言頂いていたので、私は準備した書面を読みながら意見を言いました。簡単に言うと夫婦がすれ違い始めた頃からの事や自分の至らないところ、妻がイライラするのは何故か(幼少に何かあったのか)など客観的に考え冷静にどうすれば良かったかなど、妻は!妻は!と言っていたころの考え方ではなく、妻と向き合って自分の足りないところも見つめ直しての考え方、そして子どもの事や将来のこと、弁護士を立てて壁を作り離婚を簡単にすることは正しい事か、意見が通らないから拒否するということで本当にいいのかなど1時間ぐらい話しました。トータル3時間ほどの話を行いその日は終えました。後日、連絡するとのことでした、私は相談センターの先生へ電話報告し電話で相談しました。妻が離婚と進むか、少し別居しながら継続か、すぐに戻って継続か、相手次第だけど、ここまで冷静に向き合っても離婚となれば書面でやり取りし、妻の最終的な判断に合わせるしかない(または法的な話になるならば救済で弁護士に依頼した方が良い)とのことでした。
一週間後、妻の弁護士から連絡がありました。私の提案通りに、一度、仙台家庭問題相談センターへ妻が来て相談して、その後にカウンセリングを含めた夫婦相談してから決めるとのことでした。離婚だと言われるのかと諦めていましたので本当にほっとしました。2週間後、妻が相談センターで相談しました、1時から妻が相談し3時に私が部屋へ入り先生と3人で話しました。
私たちがどこで出会って、どの様な気持ちで結婚し、子どもが産まれ、どの様な思い出を作り、どの様な理由ですれ違ったのか、何故、私や妻がそう感じ、お互いを責めてきたかなど心理学的なことや例え話で根本的なことを教えてくれました。妻も私も本当に反省ばかりでした。
振り返るとお互いが自分の気持ちを分かってほしいという欲求で相手を傷つけていました。私も俺が働いているんだ!とかお前は常識的にとか自分の小さな物差しで妻を責め立て言ってはいけない言葉を言ってました。先生が奥さんは寂しかったでしょうね、男は自分の意見を聞いてほしいときだけ、聞いて聞いてと言うが、女性がちょっと聞いてというと適当にうんうんという人が多い、更に傲慢だと妻の寂しさも感じ取れず目もみない、女性はその小さな積み重ねで冷めていき、夫に対しての信頼喪失と同時に夫がいる意味すら分からなくなる、また、この様な状況が続くと自分一人と子どもだけの家庭と感じる様になり、まるで家政婦の様な生活だと感じるのです、奥さん、寂しかったでしょう、我慢して辛かったでしょう、一度でいいから優しく聞いてもらいたかったでしょう、と言うと妻は泣きながらうなずきました。妻が泣く姿をみて僕も辛くなりましたし、自分が情けなく感じました。3時間ほどの相談と面談を終える事、これからどうする、どうしたい、という話になり、争う事の意味のなさ、弁護士は被害者救済のためであり縁を断ち切る道具ではないと言われ妻は弁護士を通してのやり取りもやめて、調停も取り下げ、数日中に戻ってくると約束してくれました。
先生は私たち夫婦のすれ違いは、とばした糸と同じで、とんだところまで解いてまた編み上げるだけ、今回の件は争いではなく、二人が歩むべき通過点だと言ってくれました。
その他、礼儀や筋は通すようにと言われました、お互いが家族に話し、私は妻の実家に頭を下げ、妻は私の両親に頭を下げ、夫婦の至らなさを夫婦二人でけじめを取るようにと言われました。言われた通りにその後、頭を下げました。私のことを悪くいっていた妻の家族も嫌いで言ったわけではないごめんね、全て水に流そう、これから夫婦で力を合わせて頼んだよと言われました。私の母と妻もいろんなことを話し、複雑だった嫁姑も少しは良くなりました。先生に言われたように嫁姑問題は夫の仕事、というのも自分が悪かったと母親に言いました。もう離婚だ親権を取られたくないと争おうとした自分が今は小さく見えます、本当に先生にお世話になりました。一生の恩です。有難うございました。
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